令和5年度の商品開発・販路拡大支援事業者の成果をご紹介します。
いちけんファーム(株)(備前市)
支援を受けた取組
作業効率や環境面に配慮した「おにぎり」のパッケージ改良
取組内容・成果
商品を開封する際に形が崩れるのを防ぐため、ラップフィルムを2重包装にしている「おにぎり」について、作業効率や環境面での課題を解決するため、パッケージの改良を行った。開封の際に、食品表示ラベルシールが剥がしにくいため、シールの粘着力と形状等を検討し、従来の裏面に貼る形状から、新たに周りに囲む形状にすることで、1重包装した場合でも、商品が崩れることなく開封が可能となり、包装作業や廃棄物を軽減することができた。令和6年1月末からテスト販売を実施しており、今後、消費者へのアンケートを行い、さらなる改良を加え、本格販売を目指す。
改良前のおにぎりパッケージ
改良したラベル素材
改良後のおにぎりパッケージ
(株)さとう紅商店(高梁市)
支援を受けた取組
イベントや展示会で使用するブース販促物の作成
取組内容・成果
イベントや展示会へ出店する際に、消費者の印象に残るブースを目指すため、自社商品のデザインとマッチするテーブルクロスや幟などのブース販促物を作成した。令和6年1月から県内のポップアップストアと県外のイベントで、作成したテーブルクロスや幟、提灯を使って販売ブースを設置し、集客を図った。以前の販促物がなかったブースと比較して、目に付きやすく統一感のあるブースとなり、立ち寄る消費者の数が増え、売上増加にもつながり、自社ブランドの認知度アップによるさらなる売上増加が見込まれる。
以前の展示ブース
販促物設置後のブース
高梁の味ネットワーク(高梁市)
支援を受けた取組
ホームページに掲載するマップデザインの作成
取組内容・成果
高梁市や各会員の所在地や地域がPRできるようなマップを作成し、令和6年1月に開設したホームページ(https://www.pref.okayama.jp/site/1410/)に掲載することで、知名度向上を目指した。作成したマップは、チラシや動画作成にも活用し、さらなる知名度の向上やホームページの周知を目指す。ホームページでは、商品ラインナップや販売先等の情報だけでなく、イベントや出展情報をリアルタイムで発信することができ、サイトを活用した売上げの増加が見込まれる。
新たに開設したホームぺージ
作成したマップデザイン
津山市手づくり加工研究会(津山市)
支援を受けた取組
ホームページやチラシ等の広告媒体へ使用する写真素材の作成
取組内容・成果
プロによる商品や会員の集合写真、作業風景等の写真撮影と素材の作成を行い、令和5年11月に開設したホームページ(https://tsuyamatedukuri.wixsite.com/mysite)や「ふるさと小包」に同封するチラシ等のDMに使用し、消費者の購買意欲の向上を目指した。同年12月に発送した「ふるさと小包」では、ホームページからの注文もあり、少しずつ効果がでてきている。今後は、ネット注文が可能なことを周知するとともに、若い世代や都市部の中高年のアクセス数の増加を目指してPRを行う。
新たに開設したホームぺージ
ホームページ等に使用した商品写真
蒜山もちもち村(真庭市)
支援を受けた取組
蒜山地区の新たな特産品を目指したりんご大福餅の試作
取組内容・成果
蒜山地区内の農産物を使い新たな特産品を開発するため、同地区でりんごを栽培する農家と餅米を栽培する自団体が連携し、大福餅を試作した。砂糖を加えて柔らかく仕上げた餅でコンポートにしたりんごと餡を包むことで、りんごの食感があり、柔らかく食べやすい大福餅にした。令和5年11月に地元のイベントで試験販売を通して改良を加え、販売に向けて期限設定のための試験も行った。今後は、岡山県産りんごの希少性を活かして商品をPRし、販売拡大を目指す。
大福餅の試作
試作したりんご大福餅
ほのぼのハウス農場(美作市)
支援を受けた取組
農場で栽培するヒマワリから製造したヒマワリ油のパッケージデザイン作成
取組内容・成果
自家農場で栽培するヒマワリからとれる種子を使ったヒマワリ油の製造・販売を目指すため、消費者の目に留まり、ギフトとしても使ってもらえるようなボトルデザインを作成した。令和5年11月から岡山市内の食品店や自社通販にて試験販売を開始したところ、1カ月で8本売ることできた。消費者から他の油との違いがわかりにくいとの声もあったので、今後は使い方や効用がわかる資料の掲示の他、ギフト用の箱を作成し、さらなる売上増加を目指す。
自家農園のヒマワリ畑
製造したヒマワリ油